社長メッセージ

社会で大きな イノベーションを起すために

社会で大きな イノベーションを起すために

高度成長期が終わる70年代後半、国会で公園の増設や、緑化の補助金制度などが取り上げられ、世間でも「エコ」に対する意識が高まってきた時代です。この様子を間近に見ていた私は、「緑化事業を手掛けてみよう」との思いを深めました。ビジネスの成長性はもちろんですが、何より「世のため、人のためになる」と考えたのです。

緑化事業について全くの素人、何から始めれば良いのか全くわかりません。そこで調査してみると、この事業には、「造園」や「生産」「生花販売」「貸植木」など様々な業態があることがわかりました。
職人の勘と経験で成り立っている旧態依然とした業界であり、閉鎖的な印象を受けました。そこで合理的な仕組みやサービス精神を持ち込めば、大きなイノベーションが起こせるかもしれない、そう思ったのです。

中でも「貸植木」は、植木屋さんが片手間でやるような内容で、とてもサービスや事業と呼べる代物ではありませんでした。私はすぐに「これだっ!」と確信しました。しかも、市場としては、競合らしき競合がなく、ブルーオーシャン市場でした。

また、社員が仕事に誇りを持てるよう、この事業に魅力を加えました。それは「植物をただ運ぶだけの仕事」ではなく、「お客様のニーズに適した植物を選び、コーディネートする」という「創造性の高い仕事」として事業を再定義したのです。さらに、呼び方を「貸植木業」ではなく「グリーンレンタル」とし、屋号を「グリーンポケット」にするなどイメージ刷新にも取り組んだのです。

これらの試みが功を奏し、売り上げは右肩上がりで伸び、国土緑化は成長軌道に乗りました。また設立からわずか10年でフランチャイズ事業を手掛けたことで、一気に全国展開までもが実現したのです。

『緑による文化の創造』で日本を変えたい

『緑による文化の創造』で    日本を変えたい

現在の当社は、企業理念でもある『緑による文化の創造』を日本中に広めるべく、幅広い取り組みを行っています。もう少し噛み砕くと、緑の普及により「豊かな心と環境」を創造しよう、という取り組みです。

現代はストレス社会と言われて久しいのですが、「働き方改革」はまだ入り口に立ったばかり。それ以前に「オフィス環境」が従業員に与える影響もまだ正しく理解されていません。

一方、私たちは、千葉大学と連携し「緑と健康」をテーマに様々な研究を行ってきました。ストレス緩和のためにオフィスを緑化することには大きな効果があることもわかってきました。これらの研究結果を基にした商品開発も日々行っており、「オフィス緑化」による「健康経営」の実現も夢ではなくなりました。

オフィス空間のイメージアップなどの視覚的な効果はもちろんですが、ストレス緩和、視覚疲労の回復など、オフィス緑化の導入効果もすでに実証済みです。結果的に、従業員満足度(ES)や生産性の向上といった企業経営に直結する課題の解決にも役立っているのです。

グリーンレンタルから花の販売、造園工事まで総合緑化事業会社として、これからも私たち国土緑化は心豊かでうるおいに満ちた社会の実現に向けて、さらに歩み続けてまいります。

国土緑化株式会社 代表取締役 堺 亜琉

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