先週東京株式市場において、日経平均株価はバブル期の1989年12月29日につけた終値としての史上最高値を更新しました。日本のGDPが世界4位というニュースの後だけに明るい話題です。バブル崩壊後、失われた30年と呼ばれた低迷期を脱することができるのではと、期待されます。

バブル崩壊という言葉も久しぶりに聞きました。多くの会社が泡のように膨らんで弾けとんだ時代、当時銀行マンの間では業務や人間関係がうまくいっていない会社や経営状態の怪しい会社には、共通点があると言われていたそうです。

1つはトイレが汚れていること。そしてもう1つは、事務所に置かれている植物が枯れているなど手入れがされていないこと、またはその植物さえ置かれていないこと。要するに、この2つが管理できない会社に、融資をしてはいけないということです。

令和となった今でも核心を突いているかもしれません。組織のほころびは、こうした目立たないところに現れるものなのでしょう。この2つはそこに集う人を映し出す鏡といえます。

いつの時代でも、緑は人間社会と深い関わりがあるのです。