植物の保湿効果

最強寒波が日本列島を襲い、インフルエンザが流行しています。 国立感染症研究所によると、今期の累計患者数は1000万人を超え過去最高だそうです。 空気が乾燥し部屋の湿度が下がることでインフルエンザにかかりやすくなるため、こまめな換気や加湿器が活躍しますが、室内に観葉植物を置くことも効果的です。植物は蒸散という機能があります。蒸散とは植物体内の水が水蒸気となって空気中に出て行く現象で、植物は太陽の光を浴びると体温の上昇を防ぐために根から吸い上げた水分を水蒸気として空中に放出しています。愛媛大学農学部の研究によるとほとんどの植物に蒸散作用はあり、特に蒸散量が多いカポックは、10畳の部屋の湿度を20%近く上げることが分かっています。 人間に最適な湿度範囲は40~60%で、湿度が50%以上になると静電気は起きなくなり、インフルエンザウイルスが空気中を漂えなくなるそうです。また肌に良い湿度は65%といわれます。肌の乾燥を防ぐ観賞植物は、女性にとっては力強い味方ですね。 植物から放出される水蒸気は純粋な蒸留水であり、最も安心で経済的な乾燥対策といえるでしょう。植物はいわば“天然の加湿器”です。