カンノンチク ~イマジンが聴こえる~

ヤシ科の植物で諸説ありますが、中国原産で沖縄を経由して日本に入ってきたようで、沖縄県首里にある観音堂の竹からその名前がついたとされています。

日本に伝わったのは江戸時代と言われ、後に多くの品種が生まれて古典園芸植物の一つとして扱われるようになりました。初めは庭に植えられ、やがて鉢植えで鑑賞することが一般的となりました。

手のひらのように深く切れ込んだ葉が、「福をかき集める」熊手のような形をしているため縁起物として贈られるケースもあり、高値で取引された時期もあったそうです。

一見すると和の雰囲気ですが、洋の落ち着きもあります。花言葉は「日々の平安」。ジョンレノンが名曲イマジンに託したメッセージが、カンノンチクを通して聴こえてくるようですね。戦乱や異常気象が収まり、世界中が平和になりますように。