環境と健康の話題で取り上げられる植物ですが、食の分野でも注目を集めています。フードテック食品もその1つ。フードテックとは最新技術で別の食材を使った本物そっくりの食品のことで、最近出回り始めました。それも、原料は植物由来であることが多くなっているそうです。

例えば渋谷には、植物由来のフードテックを扱ったカフェがあり、SNSで話題になっています。豆乳のカレーや大豆のナゲットなどですが、なかでもインゲンマメとアーモンドの粉を原料とした代替卵のオムライスが人気だそうです。
この代替卵を開発したマヨネーズを製造する会社は年間40億個の卵を使用しており、代替卵を作るきっかけは昨年の鳥インフルエンザで卵が不足したことでした。同社は動物性たんぱく質に頼る現状に対する危機感、そして植物由来であることが地球環境にやさしいことから、今後需要が高まるとしています。これもSDGsの流れでしょうか。

フードテックは国際的にも注目され、世界全体で約4兆円市場と言われています。その中でも日本食はやはり人気が高く、一番人気は大豆由来の豚骨風ラーメンとのこと。製造したのは創業60年を超える日本の老舗企業で、ヴェジタリアンたちや宗教上の都合で豚を食べることができない国にも広まっているそうです。植物からあの独特の豚骨スープ味が生まれるなんて、日本の技術力はさすがですね。

今回はNHKの報道番組をみてのコラムです。同じ植物といっても食の話でグリーン・ポケットとは直接関係はありませんが、様々な分野で植物は人間社会と深い関わりをもっています。その力に無限の可能性を感じ、お客様に伝えていくことが私たちの仕事です。