環境を仕事に選ぶ若者たち

 

立教大学は、2026年4月に新学部「環境学部」を開設予定です。今年3月には池袋キャンパスに、シンボルとなる新研究室棟(仮称)の建設工事起工式を行いました。環境問題の解決と持続可能な社会への変革に貢献できる、新しい「環境リーダー」育成の拠点となる学部を目指すとしています。

○近年研究が進む環境系学部                           大学の環境系学部の中には自然環境・社会環境・都市環境など様々の分野があり、物理や生物学などの理系だけではなく、社会科学や人文科学など文系も含まれます。1997年には長崎大学が、日本の国立大学では初めて環境科学部が文理融合学部として設立されました。まだ歴史は浅いですが、近年研究が進んでいる学部の1つです。

1997年といえば京都議定書の頃で、地球温暖化防止やCO2削減の動きが国際的に本格化し始めた頃です。後に開催される愛・地球博覧会が意識を高め、日本でも環境が注目されるようになりました。

環境系学部の学生数は多くはありませんが、研究内容によって各大学に環境という名前を冠した学部があります。慶応義塾大学の環境情報学部、法政大学の人間環境学部、関西大学の環境都市工学部、立正大学の地球環境科学部などです。そして2023年には、武蔵野大学工学部が新たに「サステナビリティ学科」を開設しました。サステナビリティと名付けられた学科は日本で初であり、国際的な流れであるSDGsを意識したものです。

同大学の学科長を務める白井信雄教授は、最大の特徴について「知識や方法論といった専門的なことを、講義だけでなく学生たちが市民や企業・行政と共に課題解決や未来創造に挑むこと」だとしています。具体的には、江東区内でエシカル消費に関連するお店を地域に知ってもらう活動、有明キャンパスの屋上農園における野菜の有機栽培や養蜂採蜜の販売を利用したコミュニティづくりなどを行います。地域と人がつながる、市民と行政や企業をつなぐ、世代と世代がつながる、などの「つなぐ・つながる」が大切であり、サステナビリティ学科はそのための技術を学べる場としています。SDGsは教育の現場まで影響を及ぼしているようです。

〇国土緑化に集まる若者の特徴                       我社は定期的な新卒採用を行っています。農学部系や生物学系の学生中心ですが、こうした環境系学部の応募も増えてきました。彼らは都市建設や環境汚染などの企業へ就活をしていくうちに、関連する緑化ビジネスを知り興味を持ったようです。また、経済学部や文学部といった植物とは関係ない学部からも説明会にエントリーしてくるようになりました。環境問題への意識の高まりを感じます。学生のタイプは基本的に真面目で、志望理由は「人に喜ばれる仕事をしたい」「緑の仕事に社会的意義と将来性を感じた」と、身近なやりがいだけではなくグローバルな思考も持ち合わせた学生が多いです。その中から「明るく、元気で、素直な人」に入社していただいています。この志望者の傾向も採用方針も変わっておりません。故に、よくメディアで「今年の新卒は○○型」と発表されますが、我社の場合は毎年あてはまらないと感じています。

48周年を迎える今年も新卒社員を迎えることができました。研修を終えて、各部門にて「明るく、元気で、素直に」頑張っています。現在の我社の基幹である営業・サービス・購買部門は“生え抜き”社員たちがマネージャー職として統率しています。女性マネージャーも誕生しています。今年の新卒社員たちもそう成長していくことを期待します。